お化け屋敷で夫と新生活スタート③ 【真冬の夜に、片道50分歩いてシャワーを浴びに行った私たち】
こんにちは★ Maroon(マルーン)です。
まずは、お知らせから。先日、私のプロフィールを更新しました。
【本題】
この「お化け屋敷シリーズ」では私と現在の夫が、1年に及ぶ長距離恋愛の末再会し、アイルランドで何もないところから新生活を始めた頃の事について紹介しています。
前回は、水道水がない生活が始まったところまで、書きました。
今日はその続きです。
その日も、とにかくゴミ屋敷の片付けとお掃除で1日が終わりました。
外はかなり寒いのですが、家の中は薪ストーブがあり、そこで石炭(coal)を燃やして暖をとります。
この家はドアや窓から隙間風が入ってくるので、熱が逃げやすく、薪ストーブだけでは寒いので、ラディエーター(radiator)という暖房も使いました。
これで室内は結構暖かくなります。
そのせいか、作業中に結構汗だくになりました。
そろそろ、お風呂にでも入ろうかなと思った時、やっと気づいたのです。
水が出なければ、お湯も出ないということに。。。!
彼に駆け寄って行って、
「どうしよう!お風呂に入れない!」
と助けを求めると、
「それはマズイね。ちょっと待ってて。」
と言って誰かに電話を始めました。
彼は5分ぐらいで電話を終えると、私のところへ戻ってきて、
「今からオーナーさんのお家に行こう。すぐそこだから。」
と言って、出かける準備を始めました。
なんと、気の毒に思ったオーナーさんが水が出るまでの間、シャワーを貸してくれることになったのです。
その時は、とても嬉しかったです。
防寒着を着て、長靴を履いて外へ出ると、結構な寒さでした。
私たちの家は丘の上に建っていたので、ずっと下り坂が続き、歩くのが楽でした。最初のうちは星空がキレイだね!などと言って、楽しく歩いていました。
辺りには、農家が4軒ほどあるだけなので、とても暗い道のりでした。車が時々通り過ぎるのですが、割とスピードを出しているので、危ないのです。
歩道はありません。
20分ほど歩いてそろそろ着くのかな?と思っていたら、今度は上り坂になりました。
登り坂がそこから10分ほど続くと、だんだん足どりが重くなってきました。
彼は私の後を歩いてくれていて、車が来るとすぐに注意してくれるのですが、そんな優しい彼にもだんだんと不満を言うようになりました。
「ねえ、後どれくらいで着くの?さっき、すぐそこだから、って言ったじゃん。」
「車でしか行ったことないから、歩くとこんなに時間がかかるの知らなかったよー。」
と彼。
それを聞いて私は、
でた!と思いました。
そうなのです。以前にもこれと同じことを、ゴールウェーに住んでいた頃に経験しているのです。アイルランド人に道を訊ねると、あー、すぐそこ。歩いて5分ぐらいだよ。と言うのですが、実際には車で5分で、歩くと30分くらいかかる事が多いのです。
それだけ、車社会ということなのかな、、、
歩いたら、こんなに空気も美味しくて気持ちのよい場所なのに、残念だと思いました。
結局、その後も坂を登ったり下ったりして50分も歩き、オーナーさんのお家に着いた時にはヘトヘトでした。
オーナーさんのお家のお風呂場は、暖房が入っておらず、かなり寒い思いをしながらシャワーを浴びたのを覚えています。
でもその後は美味しいお茶とミンツ・パイ(Mince pie)をいただき、楽しいひとときを過ごしました。
帰りはさすがに風邪をひくから、と車で送ってもらいました★
こんなことが、2、3日に1回、1週間続きました。
少し長めになってしまったので、この続きはまた今度にしたいと思います。
今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました★