仕事などで気分が落ち込んだ時は、天体イベントに注目しよう!
こんにちは★Maroonです。
古代から、日本人は天体イベントを楽しみながら暮らしてきました。月の満ち欠けや宇宙の成り立ちを身近に感じながら生活することは、心身のセルフケアにとても良い影響を与えてくれます。この記事では、気分が落ち込んだときに、心を和らげてくれる天体のお話を紹介します。
七夕
1年に1度だけこの日に「彦星」と「織姫星」が逢うロマンチックな日。7月7日の七夕はその2つの星が巡りあう奇跡を祝福する日だと私たちは学校で学んできました。
しかし、実際には、この2つの星が同時に空に並ぶのは7月7日だけではないようです。7月7日以降も夏中はいつでも見られます。こんな事を書くと希少価値が落ちて、夜空を見上げる人が少なくなりそうですが。
宇宙好きなら誰でも知っている「アストロアーツ」によると、「彦星」の正体はわし座のアルタイで、「織姫星」の正体は、こと座のベガだそうです。
そして、その2つのお向かいにあるはくちょう座のデネブをつなげて、「夏の大三角形」と呼ばれているそうです。これらは、1等星なので結構簡単に見つけられるとのことです。7月7日以降、夜の9時から東の方角で確認してみましょう!(参考:アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/special/2018tanabata/index-j.shtml
冬の大三角形は正三角形に近い形ですが、夏の大三角形はどちらかというと二等辺三角形に近い形になります。ちなみに、冬の大三角形のほうが、隣にあるオリオン座の形が特徴的なので、見つけやすいです。
7月7日は梅雨なのに、なぜ天の川が見えるの?
結果から言うと、実際には7月7日に「天の川」はほとんど見えません!
私は小学校の頃、七夕にみんなで短冊つくりを頑張ったのに、毎年、全く星空が見えないことに一人でぶつぶつと文句を言っていたタイプなのでよく覚えています。
それもそのはず、7月7日はもともと七夕の日ではないので、「天の川」が見えなくて当然なのです。
実際の七夕はいつなのか?
実際に天の川が一番良く見えるのは、7月の新月と8月の新月の日です。ちなみにアイルランドの田舎に住んでいたころは、8月中は毎晩「天の川」が見えていました!とても贅沢な日々だったなと今では思います。
その頃はインターネットがない環境だったので、調べる事もできず、「きっと天の川に似た何かなんだろう」と思っていました。ところが、これが実は本物の「天の川」だったのです。
国立天文台によると、現在の7月7日の七夕の日は、日本の伝統的な七夕の日ではありません。
日本では明治6年に西洋のカレンダーを採用しました。それまでは、「太陰太陽暦」というカレンダーを使用していたそうです。(参考:国立天文台)
https://www.nao.ac.jp/faq/a0310.html
太陰太陽暦とは?
太陰太陽歴とは「太陰歴」と「太陽暦」をうまく融合させたもので、もともと、アジア圏で広く使われていた暦です。日本では明治時代初期まで使われていました。
明治初期というと凄く昔のように感じますが、私のひいおじいさんが生まれた頃の話です。
陰陽暦とも。 月の満ち欠けに合わせて1ヵ月間の日付を決め,数年に1回閏(うるう)月をおいて一年を13ヵ月とし,太陽の動き,つまり季節に合わせた暦。閏月のおき方に,8年3回,19年7回(メトン法,章法),76年28回(カリポス法,四分法)等種々ある。中国暦,日本の旧暦もこれに属する。(出典:株式会社平凡社百科事典マイペディアについて)
月のこよみ「太陰暦」(たいいんれき)とは?
紀元前から使われてきた、古いカレンダーで、月の満ち欠けに沿って作られたカレンダーです。「太陰」とは月を意味します。
太陽のこよみ「太陽暦」(たいようれき)とは?
太陽暦は、太陽の動きに沿って作られたカレンダーで、現在世界中で一般的に使われている「グレゴリ暦」もその一種です。
結局、実際の七夕はいつなの…?
実際に昔から日本で祝ってきた「和暦の七夕」は、実は毎年日付が変わります。8月7日と思っている人も多いと思いますが、実際にはそうではありません。
8月の新月から7日後が和暦の七夕です。
新月の日は毎年かわるので、それにともない七夕の日も毎年変わることになります。
皆既月食はどうやって起こるの?
頭では理解できているつもりでも、つい忘れてしまう月食のしくみ。
分かりやすくサンドウィッチを例にイメージすると、月と太陽がパンの部分でその間に入る具材が、地球になります。
3つの天体が一直線に並んだとき(サンドウィッチが出来上がった時)、月は地球の陰にかくれて全く太陽の光が届かなくなります。
つまり、具材でうしろのパンが見えなくなってしまいます。太陽が地球に隠れてしまうと、月は太陽の光でしか光ることができないので、月も見えなくなってしまうのです。
月食が人体に及ぼす影響は?
NASAによると、物理的に月食が人体に影響を及ぼすことはないと考えられています。
しかし、人間の精神状態は大昔から月食の影響を受けてきたそうで、運命の兆しとして恐れられてきました。そのため、人間のいけにえ供養などの原因にもなってきました。こうして見ると、宇宙に対する畏れは人間の黒歴史ですね。
Do lunar and solar eclipses have any noticeable effect on humans? | Total Solar Eclipse 2017
※以下、観覧注意です。ミイラの写真が苦手な人はとばしましょう。
人間は性質的にコントロールの及ばないものを畏れ、排除しようとするので、月食もその一つだったのでしょう。
以前、アイルランド国立博物館を訪れた際に、ヨーロッパで生贄として亡くなられ、ミイラ化した状態で発見された分布図を見つけました。アイルランドで発見されたミイラの胴体の展示もされていました。
デンマークでは、生まれたばかりの赤ん坊と母親のいけにえがミイラ化されて発見されています。
生まれた赤ん坊と、普段とは違うホルモンバランスを持つ母体は、周囲のコントロールが及ばない独自のルールを持っているため、宇宙の本質と似ているのです。
実際にこの母子がどのような理由で生贄が選ばれたかは分かっていませんが、人間が黒歴史を繰り返さないためには、天体現象をありのまま受け止めることが一番。
あまり過度に反応すると、精神的に良くないことは目に見えています。生まれたての赤ん坊のように、宇宙のあり方を楽しみましょう。
宇宙ニュース
太陽系の外から飛んできた不思議な物体は、宇宙船なのか?「オームアムア」
Scientists have confirmed ′Oumuamua, the first known interstellar object to travel through our solar system, got an unexpected boost in speed and shift in trajectory as it passed through the inner solar system last year. Examine what scientists found: https://t.co/C91AG8uFpD pic.twitter.com/ukbMA0WkDV
— NASA (@NASA) June 27, 2018
NASAによると、科学者たちは、この太陽系外から進入した謎の物体が通常ではあり得ないスピードで太陽系を通り抜けていたことが判ったと発表しました。この謎の物体は、去年、太陽系を通り抜けたということです。
Interstellar object 'Oumuamua perplexed scientists in 2017 as it whipped past Earth at an unusually high speed. This mysterious visitor is the 1st object ever seen in our solar system that is known to have originated elsewhere. Here's 5 things we now know: https://t.co/htKrZfxxbt pic.twitter.com/K9xGuINayD
— NASA (@NASA) June 27, 2018
この物体には「オームアムア」という名前が付いています。動画を再生すると、私が言葉で説明するより的確に、どんな発音かが分かるはずです。誰が付けたのかは分かりませんが、なかなか可愛らしい名前です。
この謎の物体は、実は太陽系外から視察に来た宇宙船なのでは?と考えている専門家もいるようですが、まだ詳しい事は分かってはいません。
一部の情報によると外は高熱で内部は凍っている可能性が高いそうです。スタウォーズ好きの私には、夢が膨らむニュースでした。
木星に見慣れぬ巨大斑点が現われる!
まるで、顔にできたニキビのようにも見える木星の巨大な斑点。この斑点の正体は実は木星で現在おきている大嵐なのだそうです。
この大嵐はもう350年以上も続いていて、太陽系では一番長く続いている大嵐なのだそう。
私が木星の住民だったら、その地域にはなるべく住みたくないですね。見慣れない斑点だと思ったら、最近望遠鏡の精度が上がっただけのようです。
The Great Red Spot is a gigantic, high-pressure, ancient storm at Jupiter's southern hemisphere that's one of the longest lasting in the solar system. Here’s how we will use infrared capabilities of our @NASAWebb telescope to study the swirling mystery: https://t.co/vMi0teAAWV pic.twitter.com/qjMIWsCIlj
— NASA (@NASA) July 5, 2018
NASA60年ごしの計画!「太陽探査機」パーカーが8月に打ち上げられる予定
Later this summer, we’re launching our Parker #SolarProbe spacecraft that will touch the Sun.☀️ Discover how a cutting-edge heat shield will make this @NASASun mission possible: https://t.co/4yBe74OCyT pic.twitter.com/fP447myYRi
— NASA (@NASA) July 5, 2018
この太陽探査機パーカーを打ち上げる計画は、なんとNASAの60年がけの計画だそうです。パーカーは太陽の表面のコロナにぎりぎりのところまで近づき、コロナの内部がどのように機能しているのかなどのデータを地球に送ってくれます。パーカーが太陽の熱に耐えるための「遮熱素材」(Thermal Protection System,またはTPS)が先日、本体に取り付けられて、出発まで秒読みの段階に来ています。
この「遮熱素材」は華氏2500度の場所で近づけるにもかかわらず、内部は華氏85度程度におさえられる、スーパー天才たちが作った優れものです。60年がけの計画ということは、この計画を作って行動に移した人たちは、今90歳近くか、もう生きておられない可能性もあります。何世代にも渡って受け継がれてきた計画だけに、計画に関わった人たちには特別に感慨深いものがあることでしょう。個人的には、今年一番、期待感が強い宇宙計画です。
※華氏から摂氏に換算する方法は、℃=℉-32/1.8です。華氏2500度(℉)は摂氏1371度(℃)、華氏85度は摂氏29度です。