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初めて体験した4日間の隔離病棟 【甲状腺癌と術後のアイソトープ治療①】

 

こんにちは★Maroonです。甲状腺癌はガンの中でも進行が遅く、完治できるガンとして有名ですが、意外と術後の治療が大変です。前回の記事では、簡単にアイソトープ治療がどのようなものであるかを紹介しました。今回は、生まれて初めて体験した隔離病棟での生活と、アイソトープ治療について、もう少し詳しく体験談もまじえて紹介したいと思います。

 

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目次

 

生まれて始めての隔離生活

最初はたったの4日間だし、隔離生活ってどんなものか興味津々でした。新しい体験をすることが大好きなので、それほど恐れてはいませんでした。しかし、フタを開けてみると、私の思いとは関係なく、暗闇は少しずつ私の精神に忍び寄ってきたのです。その暗闇とは、一体何か?日にちをおっていくごとに、それが明らかになってゆきます。

 

隔離病棟での入院生活が始まる前の気分を言葉で例えるなら、とても危険な崖の上にいるのに、周りからのサポートなどのおかげでそれがどれだけ危険なものかが本人だけが分かっていない状態、という感じでしょうか。論理的に考えると、肉体的にはそれほど危険な感じはしないのですが、精神的な危険度は計り知れないものがありました。

 

アイソトープ治療とは? 

別名、放射線ヨウ素療法と言われているこの治療方法は、放射性物質であるI-131というヨウ素を使用する療法のことで、手術で取りきれなかった微量の癌細胞をやっつけるのに、効果的な治療法です。私の場合は、癌細胞は体内には残っていないとのことなのですが、甲状腺細胞が少しでも残っていると、そこから癌の再発が起きないとも限らないので、念のために行うことになりました。

 

甲状腺癌の患者以外にも、パセド病患者など甲状腺の病気を持っている患者がこの治療を行います。橋本病患者にも有効なのかどうかは分かりません。

 

実際に効果はあるの?

この療法をやるかやらないかは、その人の症状にもよりますが、早期の甲状腺癌(乳頭癌)の場合はほとんどの患者がこの治療を受けています。そして、早期発見の甲状腺癌の5年後の生存率は100%なので、効果があるといっても過言ではないと思います。私は医療関係者ではないので、絶対にある!とは言い切れませんが、それなりの効果があることは事実です。

 

また、医療関係者の情報によると、この治療によって逆に癌を発症する人もいるそうです。(放射性物質を身体に取り込むので、健康な細胞も多少ダメージは受ける、などが理由だそうです。)しかし、この確率は、治療をやめて癌が再発してしまう可能性よりはるかに少ないとのことなので、少し怖いという気持ちはありましたが、治療の方を私は選択しました。

 

アイソトープ治療のメリット、デメリット

上記にもかきましたが、この治療にはメリットとデメリットがあります。その両方を理解したうえで、受けるか受けないかの決断をしたほうが良いかと思います。

メリット

  • 手術で取りきれないほどの、小さなガン細胞まできれいに取り除ける
  • 痛みは全くともなわない
  • 他の放射線治療とは違い、皮膚にダメージを与えない
  • 体のほかの部位に、ガン細胞があるかどうかを確認することが可能

デメリット

  • 治療の1ヶ月前から、ホルモン剤の服用をストップする必要がある
  • 甲状腺の機能を補うホルモン剤の服用をやめることによって、新陳代謝の低下、抜け毛、体がだるい、うつ症状、心臓機能の低下など、いろいろな部位に支障をきたす。(TSH注射は高額ですが、これを打つことによって、アイソトープ治療の直前までホルモン剤の服用を続けることが可能です!
  • 体のほかの部位でがんを発症させることがある(詳しくは上記参照)
  • 1度で終わらないこともあり、その場合は、6ヵ月後にまた同じ治療を受けなくてはならない
  • 2週間前から食事制限をしなくてはならない。(昆布や卵、乳製品などヨードが多い食べ物を少なめにする)

こうしてみると、メリットよりデメリットの方が多いように見えますが、長い目でみると受けることにメリットがあるように思えたので、私はアイソトープ治療を受けることにしました。患者によって状況も体調も違うので、専門家や家族と相談しながら、決めるのが一番だと思います。

 

詳しく、知りたい方はこちらをご参照ください。

 

以下は『Irish Cancer Society』というアイルランドの医療サポート団体からもらったパンフレットに記載されている、アイソトープ治療の概要を訳したものです。日本のアイソトープ治療とは基本的には同じだと思いますが、細かい部分では違いがあるかもしれません。

 

you might receive radioactive iodine therapy after your thyroid surgery. This is also known as radioiodine therapy or thyroid remnant ablation. Your doctor will let you know if you need it or not, based on international guidelines. It usually depends on the size of the cancer that was removed and the risk of it coming back.

 

甲状腺癌の摘出手術を受けた患者は、手術後に放射性ヨード療法(アイソトープ治療)を受けることがあります。これは、甲状腺レムナントアブレーションとしても知られています。医師は、必要に応じて、国際的なガイドラインに基づいて、患者に通知します。通常は、取り除かれた癌の大きさと、癌が再発するリスクによって、どんな治療を行うかが決まります。

 

This therapy can destroy tiny amounts of normal thyroid tissue or cancer cells, if any, left behind after surgery. It is usually given after surgery for papilary or follicular thyroid cancer. You may have to wait specialist centre for this treatment. Remember not all patients need radioactive iodine therapy.

 

この療法によって、手術後も残ってしまった微量の正常な甲状腺組織や、癌細胞、腫瘍を破壊できます。この治療は通常、乳頭癌や濾胞性甲状腺手術後に与えられます。治療を受ける患者は、この治療のための専門医センターの待ち患者リストに入らなくてはなりません。全ての患者が放射性ヨウ素療法を受ける必要があるわけでない、ということを忘れないでください。

 

Special care must be taken with this treatment. You will be admitted to a specialist centre to receive it. Before treatment you will be brought to a private room with an ensuite where you will stay for a few days. Usually this is a side room away from the main ward. All your meals will be brought to this room. You will be asked not to leave the room once you have been given the treatment and to stay there until you go home.

 

この治療には特別な注意が必要です。あなたはそれを受け取るために専門のセンターに入院します。 治療の前に、あなたは数日間滞在する寝室付きのプライベートルームに連れて行かれます。通常、これはメインの病棟から離れたサイドルームです。すべての食事はこの部屋に持ち込まれます。 あなたが治療を受けた後、あなたが家に帰るまでその部屋に隔離され、部屋を離れないように求められます。

 

The treatment uses radioactive iodine called iodine-131 but it does not hurt. It is usually given as a small capsule to take with a glass of water. The radioiodine goes into your bloodstream and travels to thyroid cells in your body. The thyroid cells absorb the radioiodine and it kills them. No harm comes to other cells in your body as they do not absorb the radioiodine. This treatment can be repeated if thyroid cells are still present. 

 

治療はヨウ素131と呼ばれる放射性ヨウ素を使用していますが、痛いことはありません。それは通常、水と一緒に服用するため、小さなカプセルとして与えられます。放射性ヨウ素は血流に入り、体内の甲状腺細胞に移動します。甲状腺細胞は放射性ヨウ素を吸収し、吸収された放射性ヨウ素はすべての甲状腺細胞を破壊します。身体の他の細胞は放射性ヨードを吸収しないので、害はありません。甲状腺細胞がまだ存在する場合、この治療を繰り返す必要があります。

 

少し、長くなってしまったので、続きは、また明後日に書きたいと思います。

今日もこのブログを最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!