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ガイドブックには載っていないアイルランドの情報&子育てなど

緊急時(有事)に備えて準備しておきたいこと① 【日本から海外への移住】

こんにちは。Maroonです。

最近、日本を含む極東の情勢が日に日に深刻化しています。ここ数日間で状況は大きく変わりました。とはいえ、有事が起きた場合に備えて準備をしている人はどれだけいるのだろうか、と疑問に思うことがあります。特に、海外へ一時移住するとなると、現在の職場も辞めなくてはならないし、家族全員の同意を得なくてはなりません。

 

私は今、家族とともにアイルランドで生活していますが、海外在住の日本人の中には、ご両親やご兄弟家族を呼び寄せたいと願っている人も多いのでは?と思います。一度、海外へ出てしまった人たちは海外移住の大変さを分かっています。それでも何とかやっていけることを知っているからこそ、呼び寄せたいと思う気持ちが起きるのは不思議ではありません。

 

目次

 

東日本大震災の教訓

東日本大震災の際も、福島第一原子力発電所の原子炉建屋1号機、3号機、4号機が水素爆発を起こした際に、周辺の地域から逃げなかった人が大勢いましたあれから6年が経ちました。これからの緊急時に備えて人々が人生の決断を下す時に、あの時の福島の人々の行動とその後の結果をしっかりと見つめ直す必要があると思います。

 

人々の行動を大きく分けると、以下に分類することができます。

①すぐさま逃げて県外に移住した人たち 

②逃げずにずっとその地域に留まった人たち

③爆発のあった最初の1ヶ月だけ県外に逃げて、その後戻った人たち

どの行動にも、良くも悪くも結果というものが如実に現れました。

 

すぐに県外移住した人たち

県外移住した人たちの中には、現地に留まった友人や家族から非難されたという人が多いようです。それが医療関係者や政治家の場合、多くの人々からの非難の的となりました。

 

また、再就職に苦労したり国からの支援を打ち切られて、福島に戻らざるを得なかった人たちが大勢いました。移住先の学校でいじめられた子供たちもいました。そういったやるせいニュースがある一方で、ご自分と家族の健康を守ることができた人が多かったのではないかと思います。

 

逃げずにずっとその地域に留まった人たち

逃げなかった人たちの中には、お年寄りがたくさんいました。また、そのお年寄りと一緒に暮らしていた息子さんや娘さん家族もまた、現地に残った人が多かったのです。

 

中には、お嫁さんがお子さんの健康を心配して県外に逃げようとしたのですが、一緒に住んでおられた義理のご両親に反対されて、彼らの手前泣く泣く現地に留まったという方もおられました。

 

お年寄りはその土地に愛着があります。そこで、生まれ育って家族を作って、一生の大半をそこで生きてきました。何があっても、今住んでいる家を終の棲家にしたいという気持ちは分からなくもありません。しかし、一緒に行動を共にしなくてはならなかった家族としては、たまったものではありません。

 

そして、この人たちを待っていたのは、ありとあらゆる癌の発病、突然死、そして子供の甲状腺癌の発病などです。もちろん、中には発病しなかった免疫力の強い人たちもいます。

 

1ヶ月だけ県外移住した人たち

「水素爆発のあった最初の1ヶ月だけは県外に逃げて、その後戻った人たち」は結構多くいたようです。私の知り合いにはこのタイプが一番多かったです。地震の直後には仕事などできる状態ではなく、会社も一時休業している所がほとんどだったので、失業せずに済みました。

 

この人たちは、②の「逃げずにずっとその地域にとどまった人たち」から、少し白い眼で見られたという事はあるようですが、結果的に戻ったので関係性の溝はそれほど開かずに済んだようです。また、あくまで私の知人たち例ですが、健康被害も②の人々に比べると圧倒的に少なかったようです。

 

私個人の経験・甲状腺癌の発症

ちなみに私はこの時、東京に住んでいました。西日本へ逃れようにも仕事も休めず、水素爆発があった日の前後もずっと働いていました。その時同棲していたパートナーからも西日本へ行くことは反対され東京に踏みとどまりました。もともと癌家系で、免疫力もそれほど高くないせいか、今年、甲状腺癌を発症してしまい手術を受けました。

 

甲状腺癌の原因

甲状腺癌は99%が被爆が原因と言われています。また、私の住むアイルランドの医療関係者の情報によると、東日本や 北海道からアイルランドへ移住した日本人に甲状腺癌で手術を受けた人が多いということです。私の場合、幸いにも早期発見で何ともなかったのですが、発見が遅れていたらと思うと本当に恐ろしいです。甲状腺癌は進行の遅い癌ですが発見が遅れると他の癌と同様、他の部位に転移して手術だけでは手に負えなくなります。

 

お年寄りが動けば世の中が変わる?

私が思うに、国を揺るがすような緊急時に、お年寄りがその気になって海外へ移住すれば家族も移住しやすくなるということです。子供や孫の安全がかかっていると思えば、それほど難しい選択ではないはずです。有事ともなれば、核戦争の危険性も免れないですし、そうなれば震災や、津波、福島を遥かに超える数の被害者を出します。

 

年金や移住先の問題

年金は基本的にどこの国でも受給することができます。(有事の際に年金が受給できるかは不明ですが)移住先を物価の低い国にすれば、年金と息子娘夫婦の貯金を足して何とか数ヶ月暮らせないことはありません。また、EU圏内に移住するならば、3ヶ月間はビザなしで滞在することができます。その後、EU圏外に3ヶ月移住することも可能です。戦争が深刻化すれば帰国不可能となり、居住国から援助を受けることもできるはずです。

 

観光ビザで可能な移住期間

今どうなっているのかは、移民局に問い合わせをしないと分かりませんが、2013年の時点では、日本人である私は合計で6ヶ月アイルランドに観光ビザで滞在することができました。アイルランドで3ヶ月過ごした後に、イギリスで6ヶ月過ごし(日本人はイギリスに観光ビザで6ヶ月滞在できた)その後、アイルランドに再入国し3ヶ月過ごせたのです。アイルランドとイギリスを合わせると合計で12ヶ月間の滞在です!

 

EU諸国

またEU諸国の中にもシュンゲン協定に加盟している国とそうでない国があり、加盟国に3ヶ月滞在し、その後非加盟国に3ヶ月間滞在することができます。アイルランドとイギリスは非加盟国です。

 

物価の低い東欧

アイルランド、イギリスは物価が高いのでおススメはできませんが。東欧諸国なら医療も旧ソ連時代のかなり高い水準のものを受けることができますし、英語が通用する都市もあり、物価や生活費もかなり安く済みます。何よりも、東欧の人たちは日本人が好きで親切にしてくれる人が多いように思います。(私個人の体験ですが)

 

東欧諸国と一まとめに言っても、治安の良い国と悪い国の差がはっきりとしています。バルト三国周辺は割りと治安も良く、教育水準も高いとされていますが、移住の際にはしっかりと現地の情報を調べる必要があります。

 

おわりに

日本では海外移住は大変だと思っている人が多いようです。実際に大変だと感じることは多々ありますが、緊急時にはそんなことも言っていられません。東日本大震災時の教訓をいかし、苦渋の決断をしなくてはならない時もあると思います。いざ戦争がはじまって、戦争が深刻化してくると空港は封鎖されます。そうなる前の決断と準備が必要なのではないかと思い、今日はこの記事を書きました。海外移住をこれから考えている方、または全く考えていなかったという方にも、少しでもこの記事がお役に立てれば、幸いです。

 

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