Travel-Happy-Ireland

ガイドブックには載っていないアイルランドの情報&子育てなど

最近再燃しているらしい【エマ・ワトソン演説・論争】から見えてくるアイルランドの女性の社会的地位の高さ

こんにちは。

まずは、エマ・ワトソン論争の渦中にあるエマ・ワトソン演説

ついて、詳しくはこちらを参照ください。

 

miurayoshitaka.hatenablog.com

とても分かりやすく、まとめてくださっていると思います。

 

こちらの記事を読ませていただいて、まず最初に感じたことは

エマ・ワトソンさんが主張されている、「女性だけではなく男性も

性のステレオ・タイプから解放されるべきだという点」が、特に

新しい論点ではないということです。

 

というのは、フェミニズムが始まって以来、ずっとフェミニスト

同じような事を言ってきているからです。(私はただの1児の母、

妻、アーティストであり、一般的に言うフェミニストではありませんし、

フェミニズムの研究を専門に行ってきたわけではありません。)

 

ただ、元来のフェミニズムから枝分かれしたフェミニストたち

の方が目立ってしまって、そのような元々のフェミニズムの思考の

方が目立っていないのは確かです。

 

私はフェミニストではありませんが、世界的に有名なフェミニスト

上野千鶴子さんの本は何冊か読ませていただきました。

 

上野さんの本を初期から現在まで何冊か読んでいただければ、

エマ・ワトソンさんの主張がそれほど斬新ではないことが、

お分かりいただけると思います。

 

ただ、国連でスピーチしたという点と、超人気女優が指摘したという

で、今まで以上に注目をあびているのではないかと思われます。

 

でも、せっかくなので、この論争から見えてくる、アイルランド

女性の社会的地位や、新しい風潮の特異性について今日は書きたいと

思います。(ちなみに、エマ・ワトソンさんはイギリス人なので

ここからは全く出てきません。)

 

昔はアイルランド未婚率は今と比べてそれほど高くありませんでしたし、

女性の社会的地位も、男性に比べて特に高かったわけではありません。

 

ただ、日本と違いアイルランド人の女性は男性並みに身長が高く、がっしり

しているので男性顔負けの農作業を行ってきたという歴史はあるようです。

 

しかし、現在はどうでしょうか。

 

女性の方が就職率が圧倒的に高く、社会保障に守られて堂々と

生きているシングル・マザーがたくさんいます。その内のほとんどは未婚の

と言われています。

 

また、そのせいか、パートナーの男性に対しても一生自分を守ってくれる

ような高学歴・高収入・男らしい風格だけを求めるのではなく、人それぞれ

色々なタイプの男性がモテています。

 

この事を多少なりとも裏付ける良い具体例があるので、紹介したいと

思います。

 

私の知り合いに、とてもモテるアイルランド人の男性がいます。

 

彼は30代後半で、イケメン、やせマッチョです。肌は少し日焼けしていて

黒髪の短髪、いつもトレーニングをしていて、いかにも健康的な感じです。

 

彼には少なくとも3人の女性との間にそれぞれ子供があり、それとは

別に現在は別な彼女がいるようです。

 

何人も子供がいると養育費を払わなくてはならないので、よほどお金持ち

ではない限り大変だな~と思ってしまいます。

 

でも、彼はそこまでお金持ちではないので、正直言ってどれくらい養育費を

支払っているかは不明です。一応法律では一定額の支払いが義務付けられて

いますが、本人の支払い能力に応じて減額もあるようです。

 

アイルランドでは、彼のような健康で気さくな人と関係を持ち、

更には子供を作り、未婚の母になる女性が多いようです。

 

社会保障が手厚いので、そのままシングル・マザーで就職をすることもなく

暮らすことが出来ますが、家事や育児を手伝ってくれそうな男性を見つけて

結婚する人も多いようです。そこで需要があるのは、男らしい力こぶしの

ある男性でもセクシーな男性でもなく、収入は少し低くてもあまり浮気を

しなそうな、女性の気持ちが分かる優しい男性です。

 

また、アイルランドでは父親と母親が結婚していなくても、お互いの家を

頻繁に行ったり来たりして、両親が仲が良かったりすることもあるので、

同居して喧嘩ばかりしている両親を見て育つ子よりは、ある意味幸せという

こともあるのです。

 

あまりに、そのようなケースが多いせいか、私もどこへ行っても、結婚

しているのか?と聞かれます。また、結婚していると答えると驚かれる

こともあるくらいです。(笑)

 

このままだと近い将来、

「イマドキ、結婚してるの!? 珍しいね。」

なんて言われる日が来てもおかしくなさそうです。。。

 

日本はどうなるのでしょうか?

人々の間でシングル・マザーに対する偏見がまだ根強くあります。

財源の確保などの理由?から社会保障の制度も整いそうにありません。

 

日本では、「お父さんとお母さんが一つ屋根の下に一緒に暮らしていて

そこで初めて子供が幸せになれる」という概念も強いです。(それが、

現代の社会のあらゆる状況に適応しているかどうかは別として)

 

どちらが良いかとは一概には言えません。

 

ただ、どちらの状況においても、「子供の幸せ」をはじめとする

「男女関係の幸せ」が論争の鍵となっているように思えてなりません。

 

今後もこのエマ・ワトソン論争の行方に注目してゆきたいと思います。