お化け屋敷で夫と新生活スタート③ 【真冬の夜に、片道50分歩いてシャワーを浴びに行った私たち】
私のプロフィール
はじめまして!
Maroonと申します。
よろしくお願いいたします。
私のプロフィール
10歳の時に、海外文通をはじめ、世界に興味を持つようになる。各国の大使館に資料請求などをする。アメリカのハイスクールで1年間の交換留学を体験。
2004年 ニューヨークの短大のアート科を卒業。同校で元NY Timesのジャーナリストからライティングの基礎を学ぶ。
2004年~2009年 画家から素描・油絵の個人指導を受ける
2004年 MOMA(ニューヨーク近代美術館) PS1にて、フルタイム・インターンシップ
2004年 アート系の専門学校を卒業
2005年 ブルックリンにて初のグループ展に参加(作品買取)
2005年 ニューヨークの「日刊サン」にてインターンシップ
2006年 東京の出版社に就職
2006年~2008年 法律系の会社に転職。裁判所への提出書類の作成や文字おこしなどを担当。
2009年 色々な職業を体験し、世界中・日本中を旅する。
2014年~現在 アイルランド人と結婚し、アイルランドに移住。出産後に今までの様々な体験をいかせるライターへ転身。
【実績】(2020年8月時点)
IT系記事SEOライティング(70記事)
法律事務所のニュースレター編集
芸術家を紹介するオリジナル記事執筆(15記事)
旅行雑誌の実名記事執筆(10記事)
旅行系サイトのオリジナル記事作成(90記事)
キュレーティングサイトのまとめ記事(100記事)
美容やネイルに関する記事(30記事)
【個人情報保護】
一時期法律系のお仕事もしていた経験があり、裁判所への提出書類の作成などを行っていました。こちらの企業ではコンプライアンス委員を担当していたので、個人情報保護やプライバシー保護をはじめとするコンプライアンスに関しては、デリケートに対応することをこころがけています。
※ブログの文章を勝手にコピーする行為は違法です。当ブログの文章を引用する場合は、引用元としてブログ名とアドレスをしっかりと明記してください。よろしくお願いします。
【撮影機材】
カメラ: ペンタックスK5
レンズ: シグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
コンパクトカメラ:Cannon IXYのかなり旧モデル
スマホカメラ:Samsung Galaxy J3(2016海外のみ販売)
※一部の写真は他のカメラマンが撮った無料画像を使用しています。写真の無断使用、転載はご遠慮ください。
【尊敬するアーティスト/関係者/ミュージシャン/建築家】
- ストーン・ヘンジ造った人たち
- 青森三内丸山遺跡を造った人たち
- 法隆寺を設計して造った人たち
- ダ・ヴィンチ
- セザンヌ
- タンギー爺さん
- ヨーゼフ・ボイス
- ダミアン・ハースト
- スピッツ
- 九石 譲
- ラフマニノフ
- ベートーベン
- マイケル・ジャクソン
- ビートルズ
最初は、アイルランドの最南端にあるヨール(Youghal)という美しい港町でアイルランド人の夫と、子育てに奮闘していましたが、アイルランドの不動産バブルで地価が高騰。
生活が逼迫(ひっぱく)してきたので、西部の田舎街に引っ越しました。
障害を抱えた夫
私はもともとは絵描きで、アートに人生を捧げる予定だったので、子供がいる人生は全く考えていませんでした。
夫は以前から持っていた持病のため、「子供を作れる可能性は1%以下」と医師から言われていました。
そんな中、結婚後わずか数ヶ月で奇跡の妊娠、、、。
まったく、なんの心構えもしていなかった私は唖然してしまいました。アーティスト人生はおわったかな、、、とその時は思いました。
夫は重度の腰痛もちで、腰骨が変形しているために手術をすることもできず苦しんでいました。
力仕事をしている時に、かなり重いものを一緒に持っていた相手があまりの重さに耐え切れず、いきなり手を離した瞬間、彼の腰に一気に負担がかかり、腰骨が変形してしまいました。
その時彼はまだ二十歳そこそこでした。
その後、それに輪をかけるように片目の視力を完全に喪失。これは庭仕事の最中の出来事でした。
その後、路上で通りがかりにある事件に遭遇。
二人の男性から殴れていた見知らぬ女性を助けた際に、打ち所が悪く、利き腕の左腕力も半分以上失ってしまいました。
このように、身体に多くの問題を抱えている夫との間に子供を持つことがどういうことなのか、私には分かっていました。
きっと、夫と子供の両方の面倒をみることになる。
それはとても、大変なことでした。
しかし、
「妊娠したからには責任をもって母親にならなくては。」
と思い直し、出産を決意。
多くの困難を乗り越え、無事出産。
街の多くの人々に支えられて、私たちは貧しくはありましたが、何とか生活してこれました。
夫の夢は子供を育てることでした。それは、「子供を作ることができない」と医師から宣告される以前からそうでした。
私が彼と出会ったとき、夢や希望を失った夫の魂はもぬけの殻のようでした。
私と出会うまでは、人生にあまり未練がないように思っていたそうです。それが私と出会った瞬間、心に何か不思議な感覚が戻ったそうです。
だから、私が妊娠したと知ったときは、彼は嬉しさのあまり泣き崩れてしまいました。
そんな夫だからこそ、ここまで私をサポートしてくれているのかもしれません。本当に感謝しています。
夫は毎日痛みと闘いながら仕事と子育てを頑張っています。片目しか見えないので人一倍神経が疲れるのですが、それでも頑張ってくれています。
「そんなに手伝わなくても良いから」と止めても、身体の調子が良いときは、人一倍子育てや家事をやります。痛みがひどい時でも、痛みに耐えながら抱っこしたり最低限できることをやっています。
本当に娘を愛しているんだな、という気持ちが伝わってきます。
障害を乗り越え起業
そんな彼がホテル・コンサルやお店のホスピタリティー・コンサルとして起業したのは2年前。私のママ友の旦那さんに出会ったことがきっかけです。
ママ友の旦那さんと二人で起業したものの、最初は全く収益がでず営業にかけまわっていました。
今では、アイルランドだけでなく、英国の某老舗ホテルからも問い合わせが来るほどに成長しました!
その他、米国の大手企業でセミナー講師としてスピーチしてほしいという問い合わせも。まるで、夢のような展開ですが、彼の能力とこれまでの努力を思えば、当たり前の展開なのかもしれません。
夫との出会い
夫との出会いについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。よかったら、読んで見てください。
下の記事では、アイルランドに移住したばかりの頃の苦難を書いています。今、読み返すと笑ってしまいます。
子育てについて
私は、独身時代からシュタイナー教育に少し興味がありました。
シュタイナー教育をアイルランドでも実践しようと思い、日本の母親に頼んで、
- シュタイナーの原作「子どもの教育」
- 「おうちでできるシュタイナーの子育て」
この2冊を送ってもらいました。自分なりに勉強して実践。(どちらもおすすめです♪)
しかし、、、
シュタイナーのシュの字もないこの国では、かなり浮いていしまって難しいなと苦戦する毎日。 たとえば、おもちゃ。
なるべく自然素材の手作りおもちゃを与えようと思っていても、素材もなかなか手に入りにくく、子供も興味が湧かないようなので、ついつい音のでるプラスチックのおもちゃが増えてしまいます。。。
また、大きめのレゴなど知育には欠かせないおもちゃは、ぜひ与えてあげたいと思います。
もちろんシュタイナー学園もないので、娘は今年の秋からモンテッソーリの幼稚園に通うことになりました。モンテッソーリも感覚教育などの知育にはとても評判が良いので
楽しみです。
(→結局、引越しなどが重なって、ふつうの幼稚園に行きました。感覚教育は自宅でもある程度はできます。)
そんなわけで、我が家ではシュタイナー教育を基軸にしながらあまりガチガチに教育しようとはせず、ゆる~く本人や夫、環境と調整しながらやってゆくのが良いのかな、と心を入れ替えたところです。
ブログを始めることになったきっかけ
娘が2歳になった頃、時間に少し余裕が出てきたので、そろそろ夫やこの街の人たちに私が貢献できることはないかな、と考える日々が増えました。
おそらく、アイルランドに根を下ろしたかったのだと思います。
そんな時に、たまたまYoutubeで人気のある大愚元勝さん(禅の教えを説いていらっしゃる和尚さま)の動画を見て、私がこの街で日本人としてできることはこれだ!と思えるヒントをいただきました。
私は無宗教なのですが、大愚さんのYoutubeを見ていると、人間として、そして日本人としてとても大切なことを教えられます。
Zenのカルチャーは、ヨーロッパでは一つの文化として若者にとても人気がるので、人から聞かれたときに日本人である私がちゃんと説明できることは、大切なことだと思っています。
私がこの街でできること。
一児の母として、アーティストとして、そして日本人として 。
それは、
- ガイドブックには載っていない、アイルランドの何気ない美しい風景
- 外から見た日本の良いところ
以上のような事を私のブログで紹介することです。
長くなりましたが、読んでいただき本当にありがとうございました。
基本的は週に1回ぐらいのペースでゆる~く更新してゆけたら良いなと思っています。
よろしくお願いいたします。
お化け屋敷で夫と新生活スタート② 【水が出ない!!】
こんにちは★ Maroon(マルーン)です。
先日は、お化け屋敷ならぬゴミ屋敷にお引越しして、なんとか一夜を過ごしたところまで書きました。
朝、起きて窓から外を眺めると、どんよりとした曇り空で、地面が濡れているのが分かりました。
この場所はアイルランドの中でも特に雨が多い地域なのだそうです。
この天気ひとつをとっても、お掃除日和ではないのですが、とにかく毎日少しでもお片づけとお掃除をして、少しづつ前進するしか仕方がありません。
まずは、お手洗いを済ませてから朝食の準備でも♪♪ と思い、トイレへ行き用を済ませ水を流そうとすると、、、
水がでない。
あれ?
壊れているのかな?
と思い、とりあえず洗面台で手を洗おうとしたら、水道から水が出てこないことに気がつきました。
これは大変!と思い寝ている彼を起こして聞いてみると、
「あーそれね。オーナーさんが、僕たちが確実にここに住む決心をしてから、水道の契約をするって言ってたよ。契約するだけで、年間300ユーロもするからね。」
なるほど。。。
確かに、その方がお金を無駄に使わずに済みます。
それに、このゴミ屋敷を見たら、ひるんで退散する人たちが多いはず。
そのたびに、水道の契約が無駄になっては、もったいないです。
「でも、私たちはそれまでどうやって生活するの?」
と訊ねると、
「そこに水の入ったペットボトルがたくさんあるでしょ。それを生活用水に使うんだよ。」
と言い彼は、洗面器にその水をため、そこにハンドソープを混ぜました。
そして、そこで手を洗うように言われたので、言われるままにしました。
そっか。。。
知らない国で、1から始めるってこういうことなんだ、と妙に納得してしまった私は、その後、水のことには触れませんでした。
こうして、私たちの原始的な生活が始まったのです。
しかし、この時私は肝心なことを忘れていたのです。
この先、シャワーやお風呂はどうするのか?
という衛生上、重要な問題です。。。
今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました★